80年代後半から90年代初頭にかけて大ブレイクした女性デュオ「Wink」を覚えていますか?
相田翔子さんと鈴木早智子さんからなるこのユニットです。
「淋しい熱帯魚」や「愛が止まらない〜Turn It Into Love〜」などのヒット曲で一世を風靡しましたよね。
でも、Winkと言えば、なんといってもあの「笑わない」イメージ!
歌番組に出演しても、MCとのトークでも、ほとんど表情を変えない二人の姿は、当時かなりの話題になりました。
今回は、そんなWinkの「笑わないアイドル」としての側面に迫ってみたいと思います。
Winkが笑わない理由は?
「Winkって、なんであんなに笑わないの?」
当時、テレビを見ていた人なら誰もが抱いた疑問ではないでしょうか。
実は、この「笑わない」イメージには、意外な理由があったんです。
笑わない理由1. Winkの二人が緊張して極度のあがり症だったから
驚くかもしれませんが、Winkの二人、特に相田翔子さんは極度のあがり症だったんです。
相田さん自身が後年、こう語っています。
「私、すごいあがり症で。テレビに出ると緊張して、顔がこわばってしまうんです。鈴木さんの手を握って震えていたこともありました。」
想像してみてください。
10代の若さでデビューし、いきなり全国放送の歌番組に出演することになったんです。緊張で体が硬直してしまうのも無理はありませんよね。
笑わない理由2. Winkの楽曲のイメージと合致していたから
Winkの代表曲「淋しい熱帯魚」や「愛が止まらない」。
アップテンポな曲調ですが、歌詞の内容はちょっと切ないんです。
こんな曲を歌うのに、ニコニコ笑顔というのもちょっと違和感がありますよね。
無表情で歌うことで、楽曲の世界観をより効果的に表現できていたという見方もあるんです。
「ザ・ベストテン」に出演した時なんか、水槽やプールをイメージしたセットが用意されたこともあったそうですよ。
笑わない理由3. Winkが周囲の反応でイメージを固定化されたから
実は、Winkは当初「明るくキャピキャピした二人組」としてデビューする予定だったそうです。
ところが、実際にデビューしてみると、二人とも無口。
でも、これが意外と受けちゃったんです。
ミュージックステーションに出演した時なんか、タモリさんに「今日もおとなしいね〜」って言われちゃって。
そうなると、もう笑うに笑えなくなっちゃいますよね(笑)
実はWinkが笑って歌えないことがあった?
ここだけの話、Winkも人間です。
ずっと無表情でいられるわけがありません。
実は、こんなエピソードがあったんです。
相田翔子さんが、あるバラエティ番組で明かしたんですが、歌番組の収録中に笑いをこらえきれなくなったことがあったそうです。
原因は、なんと相方の鈴木早智子さんの「胃がかゆい」という一言。
これ、想像するとめちゃくちゃ面白いですよね。
真面目に歌の準備をしているときに、突然「胃がかゆい」って(笑)。笑いをこらえるのに必死だったそうです。
また、「ザ・ベストテン」の最終回では、司会の黒柳徹子さんや渡辺正行さんとの記念撮影で、相田さんが笑顔を見せている写真も残っているんです。
やっぱり、笑顔の素敵なお二人だったんですね。
まとめ!Winkが笑わないアイドルは作戦ではなく、無表情の理由は緊張のせい!
さて、いかがでしたか?
Winkの「笑わないアイドル」としてのイメージ、実は緊張や性格、楽曲の世界観など、様々な要因が重なって生まれたものだったんですね。
決して事務所の戦略でも、無理に作られたキャラクターでもなかった。
ただ、素の自分たちを表現した結果が、たまたま当時のアイドルシーンで新鮮に映ったというわけです。
今でこそ、アイドルの個性や多様性が認められる時代になりましたが、当時としては画期的だったのかもしれません。
Winkの「笑わない」イメージは、彼女たちの誠実さや真摯な姿勢の表れだったと言えるでしょう。
最後に、Winkの楽曲をもう一度聴いてみるのはいかがでしょうか?
きっと、当時とは違った魅力を感じられるはずです。懐かしさと新鮮さが同居する、そんな不思議な体験ができるかもしれませんよ。
Wink、笑わないアイドル。
でも、その真剣な表情の奥に隠された魅力は、今も色あせることなく輝いています。
みなさんも、もう一度Winkの世界に浸ってみませんか?