レコード大賞ミスチル事件とは?授賞式を欠席!その理由と本音は?

Mr.Children

皆さん、1994年の大みそかを覚えていますか?

その夜、日本レコード大賞の生放送で前代未聞の出来事が起きたんです。

なんと、大賞を受賞したMr.Children(ミスチル)が会場にいなかったんです!

今回は、「レコード大賞ミスチル事件」と呼ばれるこの出来事の真相に迫ってみましょう。

レコード大賞ミスチル事件!突然の受賞発表で大パニック!

1994年12月31日夜。
いつものように華やかに進行していた日本レコード大賞の授賞式。

「第36回日本レコード大賞は….Mr.Childrenの『innocent world』に決定しました!」

会場が沸き上がる中、カメラが受賞者席に向けられましたが…
そこには誰もいませんでした。

実は、ミスチルのメンバーは会場に来ていなかったんです!


当時の放送関係者によると、スタッフは大慌て。
「オーストラリアにいるらしい」という情報を頼りに、シドニーやメルボルンのホテルに片っ端から電話をかけまくったそうです。

でも結局メンバーは見つからず、レコード会社の関係者が代理で受賞。
プロモーションビデオを流して、なんとか放送を終えたんです。

なぜミスチルはレコード大賞の授賞式に来なかったの?

ミスチルはレコード大賞の授賞式に来なかった理由は、
「オーストラリアでPV撮影中だから」
これが当時の公式発表でした。

でも実は、これは建前だったことが後で分かりました。
PV撮影は11月下旬に終わっていて、12月31日には日本にいたんです。

では、本当の理由は何だったのでしょうか?

1. 受賞すると思っていなかった?

実は、ミスチルは授賞式の欠席を事前に番組側に伝えていたんです。

「Mr.Children ’94 tour innocent world」という全国ツアーの真っ最中で、9月から12月まで日本中を飛び回っていました。
確かに12月31日には日本にいましたが、ハードなツアーの後だったため、年末の特番出演は難しいと判断したのでしょう。

それに、当時の音楽賞って、いわゆる「出来レース」と言われることも。

ミスチル自身、自分たちが選ばれるとは思っていなかったはずです。
だからこそ、大賞発表の瞬間、現場は大パニックに。

スタッフが必死にメンバーを探し回る中、結局見つからず、代理受賞という異例の事態に。
振り返れば、予想外の受賞が引き起こした珍事件だったんですね。

2. 賞レースへの違和感

桜井和寿さんって、音楽の評価を数値や賞で測ることにずっと抵抗があったみたいです。実際、

この出来事の後に発表した「光が射す方へ」では
「出来レースでもって勝敗がついたって拍手を送るべきウィーナーは存在しない」
って歌っています。

これって、まさにレコード大賞への思いを込めた歌詞だったんじゃないでしょうか。

当時のミスチルは、音楽をもっと自由に、純粋に表現したかったのかも。

音楽って本来、誰かに評価されるためのものじゃない。
リスナーの心に響けばいい。
そんな彼らの信念が、授賞式欠席という形で表れたのかもしれませんね。

3. 業界の裏事情?

当時のレコード大賞には、ちょっと複雑な事情があったんです。

ある大手事務所が、特定のアーティストに賞を取らせようと審査員に圧力をかけていたという噂が。
でも、その圧力に反発した審査員たちが、あえてミスチルに投票したんだとか。

つまり、業界の力関係や駆け引きの中で、思わぬ形で大賞を獲得することになったというわけ。

これって、まさに桜井さんが違和感を持っていた「音楽以外の要素」が影響する賞レースの典型だったかも。皮肉なことに、彼らが距離を置きたかった業界の裏事情が、受賞のきっかけになっていたんですね。

「レコード大賞ミスチル事件」が業界に与えた影響

ミスチルの欠席受賞は、レコード大賞の歴史に大きな転換点をもたらしました。

これ以降、
「授賞式に出席できるアーティストの中から選ぶ」
という暗黙のルールができたと言われています。

つまり、出られない人は最初から候補から外されるようになったんです。

1995年から1998年にかけて、小室ファミリーのアーティストが4年連続で大賞を受賞。
「エイベックス歌謡大賞」なんて揶揄されるようにもなりました。

また、ジャニーズ事務所も1990年以降、レコード大賞など音楽賞レースから距離を置くようになっています。

「レコード大賞ミスチル事件」その後のミスチルは?

実は、ミスチルは2004年に「Sign」で2度目のレコード大賞を受賞しています。
この時は会場に来て、生演奏も披露しました。

なぜ出たのか?

背景には、「Sign」がTBSドラマ「オレンジデイズ」の主題歌だったこと、番組側がミスチルの出演を強く望んでいたことなどがあったようです。

桜井さんは受賞後のインタビューで「周りのスタッフの努力でもらえたものだと思う」とコメント。
10年前とは違う対応を見せました。

レコード大賞ミスチル事件まとめ

1994年のミスチル欠席騒動。
これは単なる「事件」ではなく、平成の音楽シーンの変化を象徴する出来事だったのかもしれません。

音楽の評価って、本当は賞じゃなくてリスナーの心が決めるもの。
ミスチルの行動は、そんな当たり前のことを私たちに気づかせてくれたのかもしれませんね。

彼らの音楽は今も多くの人々に愛され続けています。

あの「事件」から約30年。
ミスチルの選択は、実は正しかったのかもしれません。

だって、本当に良い音楽は、賞がなくたって人々の心に残り続けるんですから。

ちなみに1994年って、どんな年だったか覚えてます?

  • DREAMS COME TRUEの「WINTER SONG」
  • 小室哲哉プロデュースのTRFが大ブレイク
  • 浜崎あゆみがavexからデビュー
  • X JAPANが「紅白歌合戦」に初出場

…など、日本の音楽シーンが大きく変わり始めた年でもありました。

その中で起きたミスチルの「レコード大賞事件」。
今振り返ると、新しい時代の幕開けを告げる出来事だったのかもしれませんね。

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