最近の音楽シーン、ちょっと変わってきたなって感じませんか?
特に若い世代を中心に、「夜好性」なんて言葉をよく耳にするようになりました。
「夜好性?なんだそれ?」って思った方、ご安心ください。
今日はこの「夜好性」について、わかりやすくお話ししていきますね。
ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。(通称:ずとまよ)という3組のアーティストを総称して「夜好性」と言われています。
さぁ、一緒に「夜好性」の音楽を探検してみましょう!
ヨルシカ、YOASOBI、ずとまよが「夜好性」って何?
まず、「夜好性」という言葉の意味から説明しますね。
「夜好性」は、ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。(ずとまよ)という3組のアーティストのファンを指す言葉として生まれました。
これらのアーティストの名前、全部「夜」を連想させるでしょ?そこから来ているんです。
面白いのは、この言葉、音楽業界の偉い人が決めたわけじゃないんです。
ファンの人たちが自然に使い始めて、広まっていったんですよ。
SNSの力って、すごいですよね。
でも、なぜこの3組がまとめて「夜好性」と呼ばれるようになったのでしょうか?
理由はいくつかあります。
① 共感できる歌詞
この3組の歌詞、とにかく共感できるんです。青春時代の不安や葛藤、大人になっても抱える悩みなど、誰もが経験するようなことを歌っています。
例えば、ヨルシカの「だから僕は音楽を辞めた」。タイトルを聞いただけで、「あぁ、夢を諦めたときの気持ち、わかるなぁ」って思いませんか?
YOASOBIの「夜に駆ける」は、恋する気持ちの複雑さを歌っています。「好きだけど、でも…」みたいな、誰もが経験したことのある気持ちが詰まっているんです。
ずとまよの「秒針を噛む」は、日々の生活に追われる中で感じる焦りや不安を歌っています。「時間が過ぎるのが早すぎる」って、わたしたち大人にもよくわかる気持ちですよね。
② 質の高い音楽
3組とも、ボカロP出身のコンポーザーが楽曲制作を手がけています。「ボカロP?なんだそれ?」って思った方、ちょっと説明しますね。
ボカロPとは、「初音ミク」のようなバーチャルシンガーの歌声を使って曲を作る人たちのことです。彼らは、パソコンを使って高度な音楽制作の技術を持っているんです。
その技術を活かして、J-POP的なキャッチーさも兼ね備えた音楽を作っているんですね。だから、聴きやすいけど、どこか新しい。そんな魅力があるんです。
③ YouTubeでの拡散
3組とも、YouTubeでミュージックビデオ(MV)を公開しています。最近は音楽を「聴く」だけじゃなくて、「見る」時代になってきましたからね。
特に、コロナ禍でステイホームが増えた影響で、YouTubeで音楽を楽しむ人が増えました。そのおかげで、これらのアーティストの認知度がグッと上がったんです。
④ 「夜好性」という言葉の浸透
「夜好性」という言葉自体が、メディアでも取り上げられるようになりました。そのおかげで、この3組のアーティストをまとめて認識する人が増えたんです。
「夜好性」、なんだかカッコいい響きですよね。若者たちの間で、「夜好性」な音楽を聴くのが流行りになっているんです。
ヨルシカ・YOASOBI・ずとまよ、似てる?違いは?人気の理由
ヨルシカ・YOASOBI・ずとまよって似てるかんじがするし、違いがわからないって人もいますよね。
さて、ここからは「夜好性」の3組。
ヨルシカ、YOASOBI、ずとまよについて、それぞれの人気の理由を詳しく見ていきましょう。
ヨルシカの魅力
ヨルシカは、n-buna(エヌブナ)さんとsuis(スイ)さんの2人組です。特徴は、文学的な歌詞と郷愁を誘う音色。
n-bunaさんの作る楽曲は、まるで小説を読んでいるような感覚になります。一つ一つの言葉が丁寧に選ばれていて、聴けば聴くほど新しい発見があるんです。
例えば、「言って。」という曲。これ、実は教科書に載っているような古典文学をモチーフにしているんです。でも、単に物語を歌詞にしているわけではありません。古典の世界観を現代の恋愛に重ね合わせている。これ、すごくないですか?
そして、suisさんの歌声。透明感があって、でも芯のある声。n-bunaさんの紡ぐ物語を、suisさんの歌声が見事に表現しています。
面白いのは、ヨルシカのメンバーは顔出しをしていないこと。「音楽そのものを楽しんでほしい」という思いからなんだそうです。
YOASOBIの魅力
YOASOBIは、Ayase(アヤセ)さんとikura(イクラ)さんの2人組。「小説を音楽にする」というコンセプトで活動しています。
YOASOBIの楽曲は、小説投稿サイトに投稿された小説を原作としているんです。つまり、すでにある物語を音楽で表現しているわけですね。
例えば、大ヒット曲「夜に駆ける」。この曲は、星野舞夜さんの小説「タナトスの誘惑」が原作なんです。「死にたい、でも生きたい」という複雑な思いを抱える少女の物語を、疾走感のあるメロディーと透き通るような歌声で表現しています。
小説を読んで音楽を聴く、音楽を聴いて小説を読む。こんな新しい楽しみ方を提供してくれるのが、YOASOBIの魅力ですね。
そして、YOASOBIはメンバーが顔出しで活動しているのが特徴。テレビやラジオにも積極的に出演しています。
ずとまよの魅力
ずとまよは、ACAね(アカネ)さんを中心としたユニット。ボカロカルチャーとJ-POPを融合させたような音楽性が特徴です。
ずとまよの楽曲は、テクニカルな演奏と複雑な曲展開が魅力。一度聴いただけじゃ理解しきれないくらい、奥が深いんです。
例えば、「秒針を噛む」という曲。タイトルからして面白いですよね。この曲、時間に追われる現代人の焦燥感を表現しているんです。でも、単に「忙しい」って歌っているわけじゃない。「秒針を噛む」という独特の表現で、時間に追われる焦りを巧みに表現しているんです。
そして、ずとまよのMVは全てアニメーション。これが、楽曲の世界観をより深く表現しているんです。
ずとまよもヨルシカと同じく、メンバーは顔出しをしていません。音楽そのものを楽しんでもらいたいという思いがあるんでしょうね。
ヨルシカ・YOASOBI・ずとまよ「夜好性」の音楽、どう楽しむ?
さて、ここまで「夜好性」の3組について紹介してきましたが、この音楽、どう楽しめばいいのでしょうか?いくつかのおすすめの楽しみ方を紹介します。
① じっくり歌詞を読む
3組とも歌詞に物語性があります。音楽を聴きながら、じっくりと歌詞を読んでみてください。きっと新しい発見があるはずです。
② MVを見る
YouTubeでMVを見るのがおすすめです。特にずとまよは全曲アニメーションMVなので、視覚的にも楽しめます。
③ 原作を読む(YOASOBIの場合)
YOASOBIの楽曲は小説が原作です。音楽を聴いた後に原作を読むと、また違った楽しみ方ができるでしょう。
④ アルバム全体を通して聴く
特にヨルシカは、アルバム全体で一つの物語を形成していることがあります。1曲だけでなく、アルバム全体を通して聴いてみると、より深い理解ができるかもしれません。
ヨルシカ・yoasobi・ずとまよ総称「夜好性」まとめ
「夜好性」ヨルシカ・yoasobi・ずとまよの音楽は、確かに若い世代を中心に人気を集めています。
でも、その魅力は年齢に関係なく、誰にでも届くものだと思います。
むしろ、人生経験を重ねた私たちだからこそ、彼らの歌詞の奥深さをより理解できるかもしれません。若い頃には気づかなかった感情や思いが、彼らの音楽を通じて蘇ってくることもあるでしょう。
「夜好性」ヨルシカ・yoasobi・ずとまよの音楽は、ネットカルチャー発の新しい音楽シーンとして、今後もさらに進化していく可能性を秘めています。
これからどんな音楽を聴かせてくれるのか、本当に楽しみですね。
そして、私たちリスナーも、年齢に関係なく新しい音楽を楽しむ心を持ち続けたいものです。
それが、音楽をより楽しむコツですよ。