2024年でデビュー40周年になる、TM NETWORKというグループを知っていますか?
TM NETWORKといえば、誰でも一度は見たこと聞いたことがある、シティーハンターのエンディング曲「Get Wild」で知られていますよね。
今年、配信サービスで、シティーハンターの実写版が配信されます。そのエンディング曲がテレビアニメの時と同じ「Get Wild」ということで話題になっていますが、
私は、1994年に「TMN終了」で、解散したグループだと思っていました。
再結成していてびっくりしました。(再起動っていい方をするんですね)
そもそも、小室哲哉って音楽業界を引退していなかったっけ?
どういうこと?と思ったので、TM NETWORKの解散理由や、再結成・再起動について調べてみました。
TM NETWORKが解散理由とは?
人気絶頂の真っただ中にあった1994年。
デビュー10周年でTM NETWORKは「プロジェクト終了」宣言し、同年5月18日・19日のライブ『TMN 4001 DAYS GROOVE』をもって終了。
1度解散を迎えることとなりました。
TM NETWORKが解散した理由は、オフィシャルからは明確に発表されていません。
解散ではなく、その代わりに「終了」という言い方をしています。
しかも、終了したのはTMNで、TM NETWORKは終了していない。
あくまでプロジェクトとしてTMNを終了させていて、メンバー3人はTMとしての形を残した状態でソロ活動やプロデュース活動へ向かうこととなりました。
実際のところ何があったかは、メンバー3人やマネージャーや、近しいスタッフにしか解らない話です。
なぜTM NETWORKを解散したのか理由を詳しく見ていきましょう。
解散理由1、小室哲哉氏がTM NETWORKとしての活動に限界を感じたから
小室さんは「1984年から10年間のみ活動すると決めていた」「もともと10年の計画だった」などと話していますが、ファンの間では後付けだともいわれています。
TM NETWORKとして確固たる地位やファンを築いてきました。
安住しないで変化を求めたTM NETWORKの3人は、1990年にグループ名を「TMN(ティーエムエヌ)」へリニューアル・改名し、音楽の方向もハードロック路線に変更しました。
だけど、TMN以外にも他の新しいロックバンドがブレイクしていました。
TMNになって2作目の「EXPO」後、小室さんが、「TMで何かをするっていうことに、アイディアが生まれなかった」と発言しています。
グループ名と音楽性を変えてみた結果的、人気やセールス的には改名前とそれほど変わりませんでした。
小室哲哉氏がTM NETWORKとしての活動に限界を感じた、TMNとしてすべてやり尽くし、これ以上のファン層の拡大が見込めなかった。
人気が落ちて解散するより、人気があるうちに解散を選んだのでは?言われています。
私は、TM NETWORKっていうグループは、バンドというより、各パートを得意なものが担当する分業制のユニットなのかな?と思っていました。
なので、TMNをロックの方向にしてみたけど、小室さんはロックというよりは、シンセサイザーを使うけどテクノではなく、ダンスミュージック的なダンサブルでポップなイメージがあっているかなと思います。
解散理由2、小室哲哉氏がプロデュース業が面白くなってしまったから
小室さんは、TM NETWORKとして活動をしながら、「たまには他の人の曲を作るのも勉強になる」という理由で、楽曲を提供して作曲家としても活躍されていました。
TM NETWORKをやっている最中に、1年くらいロンドンへ行き音楽のプロデュースを勉強へ。
当時、ロンドンでは後に「ユーロビート」と呼ばれるダンスミュージックがブレイクしていました。
「ユーロビート」「ダンスミュージック」を日本に持ち帰りました。
それまでの日本にない、ダンサー、ボーカル、DJ、それぞれが主役となる全く新しいコンセプトのユニットとして「TRF」をプロデュースし誕生したんですね。
そして小室さんは1993年に音楽プロデューサーに徹する決意を周囲に表明。
創作活動を行う中で
「TM NETWORKでできることはもうないんじゃないか」
「女性ボーカリストのための曲をプロデュースをしていきたい」
と思うようになり、TM NETWORKの3人での活動ではなくなってしまったんですね。
解散理由3、小室哲哉氏が所属事務所から独立したから
小室さんは所属していた事務所「TIME MACHINE」を離れて、独立しています。
小室:「簡単に言うとなぜ独立したかという一番の理由は、キネやウツは、「小室哲哉」というアーティスト・作曲家は、TMNの「小室哲哉」とはまったく別な存在だと判断したんだ。だから自分としてはTMNで「小室哲哉」をやるより、自分で好きにやるほうがお互いの為ではないかと思ったわけ。それは二人にとってもそうだと思うしね。」
ファンクラブ会報でのインタビューを抜粋
この頃、小室さんがプロデュース業を始めていて、軌道に乗ってきていました。
TMNの小室哲哉ではなく、「小室哲哉」というアーティスト・作曲家として活動していくとなると、契約上の問題とかもあり、TMはもちろん他メンバーのソロ活動等にも影響が出たのかもしれません。
「TIME MACHINE」を離れて、独立したのではないかと言われています。
私は、この独立を見るとTMとしての活動ではなく、プロデュース業に専念していきたいという、意思表示にみえますね。結果、解散・終了ということになってしまったのでしょう。
1999年にTM NETWORKとして再始動
終了から5年後の1999年にTMが再始動ました。
その理由は終了宣言の日にラジオ「オールナイトニッポン」での放送で、
小室さんが「いつか必ずこの3人でまた何かしら活動することを約束します」と言ったのを実行しました。
そのラジオではTMとしてやるとは言っていませんでしたが、
「TMNは活動終了したが、TM NETWORKはしていない」という理由でTM NETWORKとして復活しました!
そして、楽曲リリースしたりライブ活動などを行い、2015年に充電期間に入ることが発表されました。
TM NETWORKの解散理由・終了・再起動のまとめ
TM NETWORKの解散理由は、
・小室哲哉氏がTM NETWORKとしての活動に限界を感じたから
・小室哲哉氏がプロデュース業が面白くなってしまったから
・小室哲哉氏が契約上の問題で所属事務所から独立したから
ということがあったために、
1994年に「TMN終了」事実上の解散をした、ということでした。
私は、時系列で見ていくと、小室さんは世界をみて何が流行っているか、何を取り入れたらいいのか、音楽業界全体をみて勉強し、活動していった結果なのかなと思いました。
「3人とも個別で『自分は何をやればいいのか』を、独自に一定の距離を保ちながら考えていた」「『1人だけ売れると嫉妬心を持つ』というケースが全然なかった」
wikipediaから
「3人で揉め事や喧嘩をしたことや不平不満を言ったことは一度もないですね。プライベートでも仲がいい」
一番はTM NETWORKのメンバー、宇都宮隆さん木根尚登さんが、
小室さんの音楽的な志向やその時の活動のを理解し3人が意思統一できていて、順応性・柔軟性がある素晴らしいグループだったから「終了」という形にできたり、また再起動として3人が集まって活動ができているですね。
メンバーに恵まれたとしか言えません。
TM NETWORKのメンバーみなさん、なんと65歳超えですが!バリバリの現役ですね。
まだまだ意欲的に活動して、音楽を続けてくださいね。